包丁を研ぐために必要な砥石とは
ご家庭で包丁を研いだことはありますか?
よく切れない包丁を使って料理をすると、味が変わるって聞きますけど、確かに何度も押し引きして切った食材の断面はちょっと美味しくなさそうにも見えます。
特にお刺身を切るときなんかは、スッと綺麗に美しく切りたいものですよね。
料理を美味しく作るためにも、包丁はこまめに研ぐことをおすすめします。
包丁を研ぐためには、「砥石」が必要です。
砥石とは、包丁の素材よりも硬い粒子でできた研磨剤を固めたものでできており、砥石の上で包丁を研ぐことで、その粒子に触れた刃先が削れて鋭くなるというわけです。
砥石の種類
砥石には荒砥石・中砥石・仕上げ砥石のようにいくつかタイプがあり、さらに荒さ(粒度)の違いで分けられています。
粒度は「#200」「#1000」といった番手で表記され、数字が小さいほど荒いことを示しており、#80のものから#3000以上のものまで存在します。
#80から#220くらいまでの砥石を「荒砥石」と呼び、包丁の刃が欠けた場合などに用いられる砥石です。
頻繁に使うものではありませんが、いざ欠けたときに1つあるととても重宝します。
#400から#1500くらいまでの砥石を「中砥石」と呼び、これは普段使い用のアイテムとなるため、家庭において一番活躍する砥石になります。
最初にどの砥石を買うか迷ったときは、この中砥石を選ぶと無難です。
最後に、#3000以上あるものを「仕上げ砥石」と呼び、中砥石を使った後に切れ味を良くするための仕上げに使われる砥石です。
こちらプロ向けとなりますので、そこまでの切れ味を必要としない私の家のような家庭では、登場する機会は訪れないでしょう。
家庭で包丁を研ぐ方法
ご家庭でこまめに包丁と研ぐときの研ぎ方について紹介します。
日常使いには中砥石1つあれば十分ですが、もしもちょっぴりプロ仕様に仕上げたいという場合には、仕上げ砥石も揃えておくと便利です。
まず、中砥石、コップに入れた水、布巾または雑巾を準備しましょう!
砥石が入るサイズのたらいやボウルに水を張り、砥石から気泡が出なくなるまで水の中に沈めておきます。
砥石によってはこの作業が不要となるため、説明書をよく読んでください。
水平な場所に砥石を縦置きにして安定させます。
この際砥石がずれる危険がある場合、濡れ布巾などを敷いておくとズレ防止になります。
砥石の上に包丁の刃を45度の斜めになるように置いたら左手を添え、包丁の峰を少し上げて割り箸1本分が入るくらいの角度を作ります。
力みすぎず、ゆっくり包丁を前後させ、20往復ほど研いでいきますが、砥石の表面が乾かないように随時水で濡らすことを忘れないように!
刃先が済んだら刃の中央、そして刃元というふうに、少しずつずらして研いでみましょう。
裏面も同じように研いだら、中性洗剤とスポンジで洗い流し、水気を拭き取って乾かせば完成です!